海外での新しい生活をスムーズにスタートさせるためには、日本にいる間の準備が現地での生活の土台となります。必要な手続きや持ち物をリストアップし、計画的に進めることが大切です。ここでは、オーストラリア留学・ワーホリの渡航スケジュール、ビザ別の必須準備、荷造りやスマホ・お金の管理まで、出発前に必要なタスクを解説します。
この記事を読んで分かること
- 渡航準備のタイムライン
- 渡航前に日本で済ませるべき公的手続き
- 語学留学・ワーホリに必要な準備・書類
- 荷造りのポイント
渡航に向けた事前準備のタイムライン

渡航1年前から直前までの全体スケジュール
準備には想像以上に時間がかかるため、逆算してスケジュールを立てることが不可欠です。ビザの種類に関わらず、いつまでに何をすべきかを把握しておくことで、直前のトラブルを防ぐことができます。時系列に沿って具体的なタスクを見ていきましょう。
渡航1年前〜半年前
情報収集とプラン決定 「どの都市に行くか」「どのようなライフスタイルを送りたいか」という大きな枠組みを固める期間です。目的と予算に合わせて滞在先を絞り込みます。また、この時期から航空券や初期費用に向けた本格的な貯金計画をスタートさせ、パスポートをお持ちでない方は新規発給の手続きを行っておきましょう。
渡航6ヶ月前〜3ヶ月前
各種手配の本格化 パスポートの有効期限が滞在期間を十分に満たしているかを確認し、必要であれば更新します。また、語学学校の選定と申し込み、ビザの申請手続きなど、渡航の「許可」を得るための重要なタスクをこの時期に集中的に行います。ビザの認可が下りたタイミングで、航空券の予約も済ませておきましょう。
渡航3ヶ月前〜1ヶ月前
公的手続きと現地生活の基盤作り 現在の家を引き払う準備や、役所での手続き、海外で使えるクレジットカードの作成など、実務的な作業が増えてきます。また、到着して最初の数週間滞在するホームステイやホステルの予約もこの時期に確定させます。虫歯の治療など、日本の保険が効く医療機関の受診も済ませておきましょう。
日本で済ませるべき公的な手続き
1年以上の長期滞在となる場合、日本国内での居住者としての立場を法的に整理しておく必要があります。これを怠ると、日本にいない期間も税金や保険料の請求が続き、大きな負担となる可能性があります。出発の約2週間前を目安に役所で手続きを行いましょう。
住民票の「海外転出届」の提出
居住地の市区町村役場に海外転出届を提出し、住民票を抜くことで、翌年の住民税の支払い義務がなくなります。また、マイナンバーカードは原則として失効または返納手続きが必要になりますが、2024年以降は窓口で「国外転出による継続利用」の手続きを行えば、海外でもオンラインバンキング等で引き続きマイナンバーを利用することが可能です。
住民税の注意点
住民税は「1月1日に日本に住民票があるかどうか」で決まるため、渡航のタイミングによって大きな差が出ます。12月31日までに住民票を抜いた場合:翌年の住民税はかかりません。
1月1日以降に住民票を抜いた場合:オーストラリアに滞在中であっても、その年1年分の住民税を全額支払う義務が発生します。
国民健康保険と国民年金の選択
住民票を抜くと、国民健康保険と国民年金は自動的に脱退となります。健康保険は現地で留学生用保険や海外旅行保険に加入するため脱退のままで問題ありませんが、国民年金に関しては「任意加入」を選択して納付を続けることも可能です。任意加入を利用すれば、将来受け取る年金額が減ることを防げます。ご自身の資金状況や将来の計画に合わせて選択してください。
税金の代理人設定(必要な場合のみ)
年の途中で会社を退職して渡航する場合、年末調整が受けられないため、自分で確定申告を行うか、日本にいる家族を「納税管理人」として設定しておく必要があります。出発前に税務署で手続き方法を確認しておきましょう。
役所の手続きは平日のみとなるため、出発直前に慌てないようご注意ください。公的な手続きからビザ申請、荷造りまで、準備に関して不安を感じたら、ぜひご相談ください。安心して出発日を迎えられるようサポートいたします。
語学留学の事前準備

語学学校に通って英語力を伸ばすことをメインとする場合、学校選びから入学手続き、そして独自の条件をクリアするための準備が中心となります。ここでは、準備のスケジュール、入学許可証などの必須書類や必需品について解説します。
語学留学準備のタイムライン
語学学校の手配は、渡航のモチベーションを高めるだけでなく、その後のビザ申請に進むための必須条件でもあります。ギリギリになって希望のコースが満席になるのを防ぐため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。
- 渡航6ヶ月前:語学学校の選定とコース決定
- 渡航4〜5ヶ月前:入学願書の提出と学費の支払い
- 渡航3〜4ヶ月前:CoEの取得と学生ビザの申請、OSHCの手配完了
- 渡航2ヶ月前:航空券の取得と到着直後の滞在先の確保
- 渡航1ヶ月前:公的手続きの完了とパッキング開始
語学留学に必要な書類
語学留学を実りあるものにするためには、正確な書類準備が必須です。現地に到着してから慌てないよう、日本にいる間に確実に入手し、整理しておくべき書類がいくつか存在します。紛失に備え、原本・コピー・データの3点を必ず用意してください。
入学許可証明書(CoE)
学費支払い後に学校から発行される、最も重要な書類の一つです。学生ビザ申請時に必須となるほか、現地でのオリエンテーションや身分証明としても機能します。
留学生用健康保険(OSHC)の加入証明書
学生ビザ保持者に加入が義務付けられている保険です。入国審査時や、現地で医療機関を受診する際に必要になるため、すぐに取り出せるように手荷物に入れておきましょう。
参考:オーストラリア内務省「Student visa」
語学留学の必需品
必要な書類に加え、就学のための適切な学習ツールの準備が欠かせません。現地で買えるものと日本から持参すべきものを見極め、スーツケースのスペースを有効活用しましょう。ここでは、日本からの持参を推奨するアイテムを紹介します。
ノートパソコン・タブレット
学校の課題作成やオンライン教材の閲覧に必須です。現地でも購入できますが、キーボードが日本語配列ではないため、使い慣れたものを持参しましょう。
日本の高品質な文房具
現地の文房具は価格が高い割に品質が伴わないことが多いため、フリクションペンや使い慣れたノートなどは多めに持参すると非常に重宝します。
日本語で書かれた英文法の参考書
現地の授業はすべて英語で行われます。細かい文法のニュアンスを理解するため、日本語解説付きの文法書を1〜2冊持参すると授業の復習に大いに役立ちます。
語学留学で滞在中に想定しておくべきリスク
充実した留学生活を送るためには、事前に考えられるリスクを把握し、対策を練っておきましょう。思いがけないトラブルで計画が頓挫しないよう、以下の点に注意して準備を進めましょう。
学生ビザでの就労制限
学生ビザでの就労は「2週間で48時間まで」と厳格に制限されています。違反するとビザ取り消しの対象となるため、現地でのアルバイト収入に頼りすぎた資金計画は危険です。十分な資金を日本から用意しておきましょう。
生活費・家賃の高騰による追加費用
主要都市では家賃や物価の上昇が続いています。特にシェアハウス入居時の敷金(ボンド)など、まとまった支払いが発生することが多いため、緊急用の予備資金を多めに見積もっておくことが求められます。
医療費が高額
OSHCに加入していても、歯科治療や眼科治療は基本の保険適用外です。現地での歯科治療は全額自己負担で非常に高額になるため、渡航前に日本で歯科検診と治療をすべて完了させておくことをおすすめします。
学校選びからビザの手配、資金計画に健康管理まで、語学留学の事前準備は多岐にわたります。「何から始めればいいか分からない」「抜け漏れがないか不安」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ワーホリの事前準備
働きながら自由に生活できるワーホリは、語学留学とは準備の方向性が大きく異なります。到着後すぐに仕事や家探しといった生活の立ち上げを自力で行う必要があるため、現地でのフットワークを軽くするための実践的な準備が欠かせません。ここでは、準備のスケジュール、必要書類から、仕事探しに向けた英文履歴書・持ち物の準備について解説します。
ワーホリ準備のタイムライン

ワーホリは語学留学に比べて個人の裁量が大きいため、フレキシブルな計画が求められます。ご自身のペースに合わせて進めましょう。
- 渡航半年前: 目的の設定、資金計画の見直し、セカンドビザ・サードビザ取得の検討
- 渡航3〜4ヶ月前: ビザ申請手続き※健康診断が必要なケースもあるため早めに
- 渡航2ヶ月前: 航空券取得、到着後数週間の滞在先の予約
- 渡航1ヶ月前: 英文履歴書の作成、公的手続き、海外旅行傷害保険への加入
ワーホリに必要な書類
入国時にトラブルにならないよう、規定の条件を満たした書類を事前にしっかりと準備しておきましょう。ワーホリ特有の要件を証明するため、以下の書類はすぐに提示できるようにしておく必要があります。
ビザ発給通知書(Visa Grant Notice)
電子ビザのためパスポートにシールは貼られませんが、入国審査や雇用主への提示で必要になるケースが多いため、必ず印刷して手荷物に入れましょう。
英文の残高証明書
移民局は「最低5,000豪ドル相当」の生活資金と、帰りの航空券代の証明を求めています。出発直前に、ご自身の口座がある銀行で豪ドルまたは日本円表記の英文証明書を発行してください。
参考:オーストラリア内務省「Working Holiday visa」
ワーホリの必需品
現地ならではの働き方を見据えて、持っていくべきアイテムを厳選します。気候や労働環境に合わせたパッキングを心がけることで、現地で無駄な出費を抑えることができます。目的に合わせて以下のアイテムを準備しておきましょう。
英文履歴書のデータ
到着後すぐに仕事探しができるよう、PDF形式でGoogleドライブなどのクラウドストレージに保存しておきましょう。現地では、図書館やオフィスプリント店で印刷できます。
国際運転免許証の取得
セカンドビザ・サードビザの取得を目指して地方のファームで働く場合、車での移動が必須になることがあります。日本の免許をお持ちの方は、渡航前に警察署や運転免許センターで「国際運転免許証(有効期限1年)」を発行しておきましょう。
ファーム用の作業着と防寒着
ファーム作業は泥や果汁で確実に汚れるため、日本で着古した長袖・長ズボンを持参し、現地で使い捨てるスタイルが便利です。また、内陸部は朝晩の冷え込みが厳しいため、コンパクトなダウンジャケットも必ず用意しましょう。
面接用のスマートカジュアル
ローカルのカフェやレストランに履歴書を配りに行ったり、面接を受けたりする際は、清潔感のある服装が求められます。黒のシンプルなパンツや、襟付きのシャツなど、「スマートカジュアル」のアイテムを1着は用意しておきましょう。
ワーホリで滞在中に想定しておくべきリスク
ワーホリは自由度が高い反面、すべて自己責任で行動する必要があります。事前の情報収集と心構えが、現地での困難を乗り越える力となります。
就職先がすぐに見つからない可能性
人気の都市や職種は競争が激しく、履歴書を何十枚も配ってようやく面接が決まることも珍しくありません。仕事が決まるまでの1〜2ヶ月間は無収入でも生活できる資金準備が必須です。
都市による求人と家賃の差
大都市は求人が多い反面、家賃が高く生活費が圧迫されます。地方都市は家賃が抑えられますが、通勤に車が必要なケースもあります。資金と希望のライフスタイルに合わせ、柔軟に滞在先を変える覚悟も必要です。
住居探しの難しさと初期費用
優良なシェアハウスはすぐに埋まり、内見予約すら難しい時期があります。また、入居時の敷金(ボンド)や前家賃としてまとまった現金が必要になるため、資金計画には余裕を持たせましょう。
医療費が高額
ワーホリメーカーは現地の国民健康保険に加入できないため、医療費は全額自己負担となり、救急車を呼ぶだけでも多額の請求が発生します。出発前の海外旅行傷害保険への加入を強く推奨します。
語学力不足による影響
ローカルのカフェ等で働くには高い英語力が求められます。英語力が不足していると日本人向けの職場に限定され、時給や待遇の選択肢が狭まるため、渡航前から少しでも英語力を高めておくことが重要です。
英文履歴書の準備
到着後すぐに仕事探しを始められるよう、日本にいる間に英文履歴書のベースを作っておくことを強くおすすめします。現地のスタイルに合わせたフォーマットを準備しておけば、すぐに印刷して配り歩くことが可能です。
英文履歴書の基本ルール
日本の履歴書とは異なり、指定のフォーマットや市販の用紙はありません。Wordなどを使い、A4サイズ1枚に簡潔にまとめます。
- 記載しないもの
- 顔写真、年齢、生年月日、性別、国籍など
- 記載するもの
- 氏名、現地の電話番号とメールアドレス、ビザの種類と有効期限、学歴、職歴、自己PRなど
ワーホリの準備は、資金証明などの公的な要件をクリアすることはもちろん、英文履歴書の作成や当面の生活費の確保など、自立した生活を送るための地盤固めが不可欠です。現地での変化に柔軟に対応できる「あなただけの渡航プラン」を一緒に作りませんか?リスクへの不安をなくし、最高に充実した滞在にしましょう。
検疫対策とインフラ準備

いよいよ出発が近づいてきたら、入国時のトラブルを防ぐための荷造りと、現地到着後すぐに必要となるインフラの準備を進めましょう。ここでは、厳しい検疫をクリアするためのパッキングのコツと、スムーズな生活の立ち上げに欠かせないスマホやお金の準備について解説します。
検疫に備えた荷造りのコツ
現地の税関・検疫は世界一厳しいと言っても過言ではありません。空港で荷物を没収されたり罰金を科されたりしないよう、パッキングの段階から以下のポイントを押さえておきましょう。
食品は一箇所にまとめる
持参するお菓子やインスタント食品などは、一つのポーチにまとめ、スーツケースの開けやすい場所に入れます。検疫ですぐに見せられるようにするためです。
原材料表示の確認
肉類のエキスが含まれる食品は持ち込み不可です。カレールーやカップ麺の裏側を確認し、除外しておきましょう。卵が含まれる製品も制限される場合があります。
靴の泥を確実に落とす
スニーカーや登山靴に日本の土がついていると、土壌汚染の懸念から没収や消毒の対象になります。荷造り前に靴の裏を徹底的に洗浄してください。
参考:オーストラリア農林水産省「Bringing or mailing goods to Australia」
通信環境とお金の管理
到着した瞬間から、地図アプリを使ったり買い物をする必要があります。直後から困らないための通信とお金のインフラ整備を、日本にいるうちに完了させておきましょう。
スマートフォンのSIMロック解除
ロックがかかっていると現地のSIMカードやeSIMを認識しません。必ず事前にキャリアで解除(SIMフリー化)を行ってください。
日本の電話番号の保管
サービスオンラインサービスの2段階認証を海外で受け取るため、月額数百円の番号保管サービス等を利用して維持しておくことをお勧めします。
クレジットカードの準備
海外利用手数料が安いカードをメインとサブで2枚以上用意しておくと安心です。VisaやMastercardであれば、現地でタッチ決済がスムーズに使えます。
留学・ワーホリ渡航準備の比較とまとめ

語学留学とワーホリ、それぞれの特徴的なタスクを最終確認しておきましょう。必要な項目をチェックしてスケジュールに落とし込むことが、直前の焦りをなくし、安心できる渡航へと繋がります。
以下の表を参考に、ご自身のビザに必要な準備をチェックしてみてください。
| 準備・タスク項目 | 語学留学(学生ビザ) | ワーホリ(ワーホリビザ) |
|---|---|---|
| 申請のタイミング | 学校の入学手続き、CoE取得完了後 | 渡航計画に合わせていつでも可能 |
| 保険の手配 | 留学生用健康保険が必須 | 日本の海外旅行傷害保険等への加入を推奨 |
| 事前の書類準備 | CoE | 英文の残高証明書 |
| 現地での仕事準備 | 現地到着後、学校生活に慣れてから | 出発前に英文履歴書の作成を強く推奨 |

ワーホリの場合でも、現地の語学学校に申し込むことはできますか?

もちろん可能です!ワーホリビザでも最大17週間まで学校に通うことができます。その場合、語学留学と同じように事前に学校の手配や学費の支払いを進めておく必要があります。
ビザの選択や渡航準備が整ったら、次は実際に通う学校を検討する段階です。下記の学校一覧もあわせてご覧ください。
事前準備を完璧に整えることで、現地での不安を期待に変えることができます。ひとつひとつのタスクを楽しみながら、新しい生活へのカウントダウンを進めていきましょう。「一人での準備が不安」「自分に合うビザの選び方を相談したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの渡航準備を最後までサポートします。
まずはお気軽にご相談ください!
サポート経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。