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働きながら海外に滞在する、ワーキングホリデー。
利用する日本人も非常に多く、今や留学と並ぶ海外滞在の方法の一つです。
ワーキングホリデーに行きたいけど、何を準備したら良いか分からない・・・
このように思っているワーキングホリデー初心者のために、ワーキングホリデー前の準備についてご説明いたします!
ワーキングホリデーとは?基本的な知識と概要
ワーキングホリデーの基本的な知識と概要についてご説明します。
- ワーキングホリデー制度の説明
- ワーホリ可能な国と年齢制限
- ワーホリの目的と魅力
世界中で人気のワーキングホリデー。その魅力に迫ります。
ワーキングホリデー制度の説明
では、そもそもワーキングホリデーとは一体どういうものなのでしょうか。
外務省のHPによると「二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度」のことです。各々の国・地域が、その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し、二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨としています。
簡単に言うと、渡航先の国で働きながら、ゆっくり休暇を取ったり語学学校に通ったりなどができる制度です。
旅行より長く、留学よりももっと暮らすように過ごしたい。
ゆくゆくは海外移住を考えていて、様子を見たり足がかりにしたい。
そんな方にとって、ワーキングホリデーはお勧めです!
ワーキングホリデーの制限
定年退職したら海外へ、と考えている方もいるかもしれません。
自分はどんなタイミングで行くのか
永住する前に何日か生活を体験したいのか、いろいろ考えてみましょう。
年齢制限
ワーキングホリデーには年齢制限があります。
ワーキングホリデーで渡航できる年齢は、基本的に18歳から30歳までに限定されます。
(一部の国においては25歳までのところもあります)
厳密には18歳の誕生日から31歳になる誕生日前日までにビザを申請すれば、入国時に31歳になっていても、ワーキングホリデーに行くことができます。
30歳を超えたら留学ができないというわけではありません。あくまで「ワーキングホリデー制度」を使用できないというだけです。30歳超えたからもうだめだ…とあきらめる必要はありません。語学留学やインターンシップ制度など、ほかの制度をうまく利用していきましょう。
条件制限
・休暇目的であること
あくまで「休暇目的」で渡航し、そのうえでお金が必要があれば働いてもよい、という決まりの為、
渡航の目的が「休暇」でなくてはなりません。
・生活必要資金を持っていること
先述したようにあくまで「休暇」が目的の為、そもそも渡航する際にある程度の資金があり
渡航先で生活できることを証明しないといけません。
物価や為替などの情勢によって左右されますので渡航先が決まったら準備していきましょう。
・被扶養者を連れて行かないこと
家庭を持っている方は自分が扶養している家族を連れていくことはできません。
よく家族で話し合ってから決めていきましょう。
・過去、同一の国にワーキングホリデーで渡航していないこと
ワーキングホリデーは各国に一度しか認められていません。
過去ワーキングホリデーにて渡航している国は行き先として除外しましょう。
ワーキングホリデー可能な国
ワーキングホリデーはすべての国に行けるわけではなく、協定を結んだ国へしか渡航ができません。
1980年に日本とオーストラリア間で協定が結ばれて以降、ほぼ毎年協定国が増えています。
2025年現在、日本からワーキングホリデーで行ける国は、29か国です。
北米
- カナダ
南米
- アルゼンチン
- チリ
アジア
- 韓国
- 台湾
- 香港
オセアニア
- オーストラリア
- ニュージーランド
ヨーロッパ
- アイスランド
- アイルランド
- イギリス
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- スペイン
- スロバキア
- スウェーデン
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ポーランド
- ポルトガル
- ラトビア
- リトアニア
日本から行くメジャーなワーキングホリデー先は英語圏であることが多いですが、こうしてみると英語圏以外の国へのワーキングホリデーも、とても選択肢が多いですね。
実はアメリカにはワーキングホリデー制度がありません。もしアメリカに留学したい場合はインターンシップなど、違う制度で渡航する必要があります。また別の手続きとなりますので注意しましょう。
ワーキングホリデーの目的と魅力
ワーキングホリデーは、働きながら海外で長期滞在ができます。
そのため、旅行では味わえない魅力がたくさんあります!
現地で「暮らす」を体験できる
旅行はどんなに長くても10日前後の滞在ですが、ワーキングホリデーは年単位での滞在が可能です。そのため稼いだお金で住む家を契約し、生活費を支払うなど実際に暮らしに必要な経験をすることで、現地の経済・社会感覚を身に着けることができます。
旅行の時には見えなかった実際の物価感覚や地元のニュースなど、その国のリアルな状況を知るにはとても良い経験となります。
語学力が上達する
日本語が通じない環境で暮らすため、必然的に現地の言葉を覚える必要があります。仕事でガッツリ話す必要があったり、覚えていった言葉が通じなかったり、突然のトラブル対応をすることとなったり・・・海外での生活にはさまざまな事が起こりますが、そうした状況に身を置くことで、否応なしに語学力がついてきます。ただ勉強していただけでは得られない生きた語学力が身についていくことを実感するでしょう。
現地の友人ができる
職場の同僚やルームメイト、趣味の友達など、現地で生活すると知り合いが増えます。そうした人たちと仲良くなると、現地での暮らしを支えあったり、知らなかった観光地へ行けたり、語学力が上がったりします。見知らぬ土地で育んだ友情は一生ものになるでしょう!
ワーキングホリデービザの申請手続き
ワーキングホリデービザの申請手続きは、以下のようなものがあります。
- ビザ申請に必要な書類
- 申請の流れと注意点
- ビザ取得にかかる費用と期間
事前に把握し、スムーズな準備をしましょう。
ビザ申請に必要な書類
ワーキングホリデーは長期滞在となるので、旅行の時より申請書類が多いです。
日本人がワーキングホリデー渡航先に選ぶ人が多い、オーストラリアを例に紹介します。
オーストラリアには「Subclass417」という種類のビザがあり、これがワーキングホリデービザに該当します。
このビザの申請には以下の物が必要となります。
パスポート
残りの期間が1年以上のものであることを確認しましょう。1年未満になっている場合は、パスポートの更新をしましょう。
英文の銀行残高証明書
現地での滞在資金及び復路航空券を購入できる程度の金額を証明できるように準備しましょう。
明確に金額が指定されているわけではないのですが、最低限金銭的に余裕があり、渡航後に困ることがない金額を証明することが大切です。大体日本円で50~100万円前後準備している方が多いです。
必ず英文で、できる限り渡航日に近い日付で取得しましょう。
利用している銀行の窓口に「英文で残高証明の発行をお願いしたい」と伝えれば発行してもらえます。
クレジットカード(支払い可能なもの)
ビザ申請費用の支払いに必要です。
Eメールアドレス
必要書類はメールで届きます。パソコンのほうが利用しやすいため、携帯キャリアのものでないか、パソコンでも見られるようにしてあるアドレスが望ましいです。
パソコン
スマホよりも書類のアップロードや入力作業がスムーズに行えます。
申請の流れと注意点
ビザ申請の流れとしては、
- 書類を準備する
- 政府の公式ウェブサイトへ必要書類をアップロード
- 費用の支払い
- ビザ承認書の受け取り
となります。
注意点は、以下の2点です。
書類は早め準備を意識
意外と書類の種類が多かったり、準備に時間がかかるものもあります。特にパスポートや銀行口座を持っていない場合、それらの準備から始めることになります。余裕を持たせましょう。
年齢
18歳以上31歳未満の人しか取得できませんので、こちらも注意しましょう。
ビザ取得にかかる費用と期間
例えばオーストラリアのビザ申請費用は、650オーストラリアドル。日本円で約6.5万円です。
国によって差はありますが、だいたい5~7万円ほどです。
クレジットカードは、こちらの支払いが可能な物を使いましょう。
ビザの交付は、2週間から1ヶ月程度で手元に届く場合がほとんどですが、時間がかかる場合もあります。
早くて1日、長くて3ヶ月かかる場合もあります。航空券を購入したけどビザが発行されなくて渡航できない!等とならないように準備やプランニングは慎重に行いましょう。
渡航先の国によって必要書類や費用、交付までの期間はそれぞれ異なります。
自分の行きたい国の政府公式ウェブサイトなどで確認しましょう。
渡航前の準備事項
渡航前の準備事項は、以下を意識して行いましょう。
- 航空券と宿泊先の手配
- 海外旅行保険への加入
- 必要な予算の計算と資金準備
ビザ以外にも必要な準備があります。確認していきましょう!
航空券の手配
日本からワーキングホリデー先に行く場合は当然飛行機で移動します。
国によってはワーキングホリデーを申請するにあたって、片道もしくは往復の航空チケットの提示が必要な場合もあります。
航空券の値段は渡航時期、フライトの距離や乗り継ぎのあるなしによって変動しますので、自分の渡航する時期が大体どれくらいの相場になるのかは確認しておきましょう。
格安航空(LCC)を使えばお得に渡航できますが、LCCは座席が狭かったりサービスも最低限であることが多いため、日本から距離のある国へ行く場合、体調に影響することもあります。バランスを考えて決定しましょう。
渡航先にもよりますが、約15~25万円ほどかかることが多いです。
宿泊先の手配
次に宿泊先の用意が必要になります。
こちらは特に日々の健康にかかわってきますのでしっかり選びましょう。
食事があるか、掃除や洗濯のサービスがあるのか、危険はないか…様々なところをチェックしましょう。
宿泊先には以下の種類があります。
賃貸物件(ルームシェア、一人暮らし)
中長期滞在向けです。
1ヶ月程度の超短期滞在だと、貸してくれない場合があります。
より安く済ませたい場合はルームシェア、プライベート空間を確保したい場合は一人暮らしが選ばれています。
Airbnb
超短期〜短期向けです。
旅行者向けに物件も多くありますが、ワーキングホリデーで長期滞在する場合は割高となります。ホテルも同様です。
学生寮
ワーキングホリデーをしながら語学学校などに通う場合、学校側で寮の準備があり、そこに入れる場合があります。
国にもよりますがセキュリティ面や生活面がしっかりしていることが多いのでおすすめです。
ホームステイ
短期~長期まで期間に合わせて利用できます。
食事の心配なく語学力アップも期待できますが、住まいが郊外でアクセスが良くなかったり、ホームステイ先に当たりはずれがあり、合わないケースもあります。
バックパッカーズホテル
超短期~短期向けです。国によってはメジャーなワーキングホリデー向け宿泊施設です。
安価なため利用者も多いですが、プライバシーはやや薄いため、気になる人は注意しましょう。
海外旅行保険への加入
保険は、ワーキングホリデー滞在に適したものに加入していきましょう。
クレジットカードに海外旅行用保険が付帯してるものを持っている場合は適応期間などを確認しましょう。
長期となれば適応対象外になる場合が多いので、別で加入することをお勧めします。
必要な予算の計算と資金準備
ワーキングホリデーの予算は滞在期間によって異なります。
国によっては渡航後に就活して仕事を探す必要がありますが、慣れない外国ですぐに仕事が見つかるという保証はないため、もしもの時のために、仕事をしていなくても最低限生活に困らない程度の予算は準備していきましょう。
1ヶ月滞在で50万円、3ヶ月滞在で80万円、6ヶ月滞在で130万円、1年滞在で150万円程度を目安に準備しましょう。
現地での生活に向けた準備
現地での生活に向けた準備には、どんなものがあるのでしょうか。
- 語学力の向上と学習方法
- 仕事探しの方法と注意点
- 現地の銀行口座開設と携行金
日本にいる時とは違うことも多いです。
語学力の向上と学習方法
ビザ申請や費用などの準備が進めば、ワーキングホリデー渡航が現実的になってきますね!
現地に到着後に困らないよう、少しずつ語学の勉強もしていきたいところです。
渡航までに日本でできる勉強法をいくつか紹介します!
オンラインレッスンに参加する
語学力取得には、実際に話す機会をたくさん作るのが一番効果的です。自宅にいながら会話練習ができるオンラインレッスンは、渡航前の勉強にとても効果的です。
基礎的な内容をしっかりと身に着ける
どの言語であっても、基礎さえしっかりしていればそこから発展する形で語学力は伸びていきます。基礎学習は案外抜け漏れがあるもので、そこを固めていくことで、現地で困ることは少なくなり、応用学習にもすぐに入ることができます。英語のレベルで言うと中学英語までのイメージです。
リスニングの習慣を付ける
英会話レッスンを受ける時間やタイミングがない場合、リスニングの習慣をつけましょう。常に聞くことでその言語の単語の聞き取りやすさが各段に上がります。そのうち頻出単語や表現が感覚で分かってくるので、リスニングを取っ掛かりに単語を覚えていくなど、利点がたくさんあります。
仕事探しの方法と注意点
ワーキングホリデーは基本的に現地で仕事を探すスタイル多いですが、知らない国に行っていきなり職探しをするのはハードルが高いですよね。当てずっぽうで行動しても、何も得られない場合があります。
インターネットでの情報を上手く活用しましょう。日本人やワーキングホリデーの人を受け入れている企業や口コミから探せば、成功率は各段に上がります。語学力に自信がなくても、ワーキングホリデー受け入れの実績のある企業であれば理解があります。
注意点としては、語学力アップが難しい場合や給与が低い場合があることです。ワーキングホリデー受け入れの実績のある企業は、入社をしたら周りがほとんどワーキングホリデー生だらけで、語学力アップができなかった、ワーキングホリデー生向けに非常に安い給料での雇用だったといったトラブルもあります。きちんと見極めていきましょう。
また、現地の人の割合が多い職場、給与が比較的高額な企業へ就職できるかどうかは、語学力に比例しています。
そのため、現地で積極的に語学力を上げ、給与を上げていきましょう。
現地の銀行口座開設と携行金
現地の銀行口座は必ず開設しましょう。給与は現地口座へ振り込まれるからです。
渡航してすぐの1ヶ月〜3ヶ月以内には開設することをお勧めします。
到着から時間が経つと、必要書類が増える場合があるからです。必要書類は以下の通りです。
- パスポート
- 日本のマイナンバーカード(もしくは現地で交付されるナンバー)
- 現地の携帯電話番号
- 現地の住所
- 初回入金したい額
基本的に、上記のような身分を証明できる書類があれば、外国人でも開設が可能です。
初回入金額は大体日本円で5000円程度を用意しましょう。
携行金が、前述の予算を参考にご準備いただければと思います。
持ち物と荷造りのポイント
持ち物と荷造りのポイントは、以下を意識してみましょう。
- 必須アイテムリスト
- 衣類と日用品の選び方
- 電子機器と変換プラグの準備
万全な準備があれば、現地でもストレスなく過ごせます。
アイテムリスト
個人や渡航先によって必要な物は変わってきますが、これは確実に持っていくべきというものを紹介します!
パスポート
海外渡航の必須品です。
海外では身分証にもなりますので、なくしてしまうと大問題です。
肌身離さず持ち歩くか、安全な場所に保管しましょう。
現金
国によっては現金決済がまだ主な国もあります。
あると何かと便利ですが、スリなどの窃盗被害に備えて大金を持ち歩くのはやめましょう。
またすべて財布に入れるのではなく、分散して持っておくと良いです。
クレジットカード
海外ではほとんどがキャッシュレスという国もあります。
昔より必須度は上がっています。自分の持つクレジットカードが海外で使えるのか確認は済ませておきましょう。
スマホ
連絡を取ったり調べ物をしたりキャッシュレス決済をしたり、今や生活の必需品。
渡航期間によっては自分のスマホを現地SIMで利用するのが良いでしょう。
自分の携帯がSIMフリーなのか、海外でも使用できるものか確認しておきましょう。
PC
履歴書や手続き書類作成をしたりなど、スマホよりも便利です。
万が一、渡航先でコロナにかかったとき、オンライン受診もしやすいです。
高スペックでなくても良いので、軽くて持ち歩きやすいものを選びましょう。
化粧品、日焼け止め、歯磨き粉
海外製のものは成分が違うこともあります。
肌荒れ等を防ぐためにも身体に触れるものは、慣れたものを使う方が安心です。
小さめバッグ
貴重品だけ入れて行動しやすいようなものが望ましいです。
日本と違ってリュックや大きい鞄に貴重品を入れておくとスリ等で盗まれるリスクがあります。
当面の洋服、下着
特に下着は素材やサイズ等、海外のものは合う合わないがあります。
慣れない国で探すのも大変になりますので、洋服とともに十分な数を持っていきましょう。
しわになりにくい薄手の上着
あたたかい国へ行くとしても、一歩店に入ればとんでもなく強い冷房がかかっていて、日本人からすると凍える寒さなんてこともあります。季節の変わり目や室内外の移動など、体温調節がしやすい服を持参しましょう。
その他、眼鏡やコンタクトレンズ、歯ブラシ、予備の靴など、ご自身の気になる箇所に合わせて持っていきましょう。
衣類と日用品の選び方
衣類は渡航先の国の気候と、自分が滞在する時期を確認してから準備しましょう。
気温や湿度は国によってかなり異なります。また温暖な国になるほど冷房が効いて寒暖差が激しかったり、日中と夜間でも差が激しい国もあります。1年以上の滞在であれば夏服と冬服両方準備する必要もあります。
また短期滞在であっても、オーストラリアやニュージーランドといった南半球の国へ渡航する場合、季節が逆であることも留意する必要があります。
電子機器と変換プラグの準備
日本から電子機器を持っていく場合、変換プラグは必ず準備しましょう。
日本の基準で使用している機器は、そのまま使えないものがほとんどです。
電力が弱かったり、逆に強すぎて機器を痛める可能性があります。
健康管理と安全対策
健康管理と安全対策はしっかり行いましょう。
- 予防接種と健康診断
- 常備薬の準備と注意点
- 緊急連絡先と在外公館の確認
慣れない土地で、少しでも不安を取り除けるようなヒントをご紹介します。
予防接種と健康診断
渡航する国によって予防接種が必要な国があります。また、事前に健康診断を受診する必要がある国もあります。内容は渡航先によってさまざまですので、渡航先の国のウェブサイトで確認しましょう。
常備薬の準備と注意点
風邪薬や頭痛薬など、飲み慣れた薬を持っていくことをお勧めします。海外の薬は日本と基準が異なり、身体に合わない場合があるからです。しかし長期滞在の場合、大量に薬を持ち込むと、入国時に引っかかる場合があります。事前に申請が必要となってきますので、特別な理由がある場合を除き、必要最低限の持ち込みに留めましょう。
また持ち歩きしやすいようなピルケースへ入れ替えて持ち込むより、購入時のそのままのパッケージで持ち込むことをお勧めします。何か質問された場合、答えやすいからです。
緊急連絡先と在外公館の確認
しっかり準備をして渡航しても、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。急に入院することになったり、滞在に関わることだったり、何かが起きた時のために、緊急連絡先と在外公館の確認をしましょう。緊急連絡先は、以下の2点を常に持ち歩きましょう。
- 日本の家族や知人の名前や住所、電話番号を日英両方
- ワーキングホリデーでの滞在先の住所や電話番号
この緊急連絡先の記載した用紙とパスポートのコピーを全てのバッグに入れておくと、便利です。
在外公館とは、海外にある日本大使館や領事館など、国際機関のことです。滞在先で有事に見舞われたりした場合、手続きが必要だったり、身元の証明に必要だったりしますので、こちらも住所や電話番号をすぐに確認できるようにしておきましょう。
心の準備とマインドセット
ワーキングホリデーへ行く前の、心の準備とマインドセットについてのご提案です。
- 異文化適応への心構え
- ホームシックへの対処法
- 目標設定と自己管理の重要性
順番に解説していきます。
異文化適応への心構え
自ら希望してワーキングホリデーに来たとはいえ、見知らぬ土地で働きながら生活するというのは想像以上に心身に負荷がかかるものです。初めての海外という人はもちろん、旅行好きの人でさえ、すぐに適応するのは難しい場合があるでしょう。
言語、食べ物、時差、習慣、スーパーの匂いや湿度の違いなど、本当に細かいところで日本との違いを感じる場面があると思います。その一つ一つに大きく反応してしまうと、それだけ拒絶の感情が出てきてしまう事があります。
事前に知識として調べていければ良いですが、そうでなくても、何か今までの常識とは違うことがあっても大丈夫、それが普通と思うように考えておくだけで、不測の事態へのストレスは減っていきます。
新しい環境と自分自身に、ゆっくりと折り合いをつけていきましょう!
ホームシックへの対処法
いくら気を付けていたとしても、ホームシックになってしまう時はなってしまいますよね。
ホームシックは単なるストレスと片付けず、しっかり対処した方が今後のワーキングホリデー生活への影響が少なく済みます。そのまま放置していると、身体の調子が悪くなったり、メンタルの深刻な症状へと発展する場合もあります。ホームシックの緩和に、以下の対策をお勧めします。
1日のスケジュールを半強制的に決めて行動する
不規則な生活になったり、メリハリがない行動をしていると、気持ちの切り替えがなくなり、メンタルが不安定になりやすいです。最初のうちは半分強制的にでも起床時間や食事の時間を決めて行動することにより、身体の方が先に慣れてきます。気が付いたら現地のペースに合うようになっていたという状況を作りましょう。
SNSを見すぎない
遠くにいる友人や家族の様子がすぐに見られるので、コミュニケーションツールとしてSNSはとても優秀です。しかし異国で孤独を抱えているときに、日本の友人たちの楽しそうな様子ばかり見ていると、自分の現状と無意識に比較して気持ちが更に落ち込むことがあります。ネット上でのやり取りは極力減らし、目の前のことに取り組むことで、ホームシックは少しずつ良くなってきます。
現地で知り合いを作る
ホームシックになる原因の大きな理由の一つに、安心できる人間関係が構築できていない場合があります。単身、新しい世界に挑戦しているのだから無理もありません。言語の壁や習慣の違いなどで最初は知り合った人々と打ち解けるのに時間がかかるかもしれません。しかし、自分の生活範囲の中に友人が増えてくると、その安心感は絶大なものです。自分から積極的に声かけをするなど、知り合いや友人をたくさん作りましょう。
日本にいる家族や友人と連絡を取る
あまりにもホームシックがひどく、日本が恋しい場合、日本にいる家族や友人に連絡を取ってみるのも良いでしょう。慣れ親しんだ人たちと話すことで、弱った気持ちを回復させられます。
ここで気を付けてほしいのは、あくまでワーキングホリデー中に前を向いて頑張っていく気持ちを養うために連絡するという気持ちを忘れないことです。懐かしい人間関係に依存し、常にマイナスな気持ちで連絡を取り続けても、気持ちは回復しませんし、現地での貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねないからです。あくまでも最終的な手段を考えておきましょう。
目標設定と自己管理の重要性
ひどいホームシックになったり、ワーキングホリデーでの渡航に意味が見いだせなくなる時は、今一度自分の目標設定と自己管理を見直しましょう。
ワーキングホリデーをすると決めた時は、たくさんの希望や叶えたいこと、理想のスケジュールがあったはずです。実際に渡航して生活してみると、想像とのギャップやスムーズに事が運ばない現状をなんとかすることにフォーカスしていきます。そのうち目標を忘れがちになり、自己管理も杜撰なものになっていきます。そうすると体調不良やひどいホームシックに悩まされ、最悪の場合は途中帰国ということにもなりかねません。
週に1回、あえて自分を見つめなおす時間を作り、目標を確認したり調整することで、ワーキングホリデーにきた意味を忘れずに過ごすことができるでしょう。
帰国後を見据えた準備
帰国後を見据えた準備もしていきましょう。
- スキルアップと経験の活かし方
- 就職活動への影響と対策
- 帰国後の手続きと注意点
ワーキングホリデーでの経験を、しっかりとキャリアへ活かしていきましょう。
スキルアップと経験の活かし方
ワーキングホリデーを経験して得たものは、全てが大切で何にも代えがたいものですよね。せっかくなら、それを思い出だけにせず、スキルアップやその後に活かしていきたいものです。
現職の業務に活かす
休職しワーキングホリデーに来ている場合、職場復帰後は培った英語力を業務内に活かせるでしょう。海外との取引や英文書類の手配など、できることが増えれば、社内でとても重宝される存在となります。
進学に活かす
大学や大学院に入りなおしたり、海外の大学に留学したいという場合も、ワーキングホリデーの経験は活かせます。座学だけでは得られない生きた英語力を持って、英語での面接や英語の授業も問題なくこなせるような英語力を身に着けていきましょう。
就職活動への影響と対策
就職活動でもワーキングホリデーの経験を活かすことができるでしょう。実践的な英語力、そして海外で就労していたという実績は即戦力になりますので、積極的にアピールしたいですよね。
就職活動でワーキングホリデーをアピールする場合の対策と注意点をご紹介します。
学歴欄ではなく、自由欄・PR欄でアピール
ワーキングホリデーは普通留学や就労と違い、学歴欄や職歴欄への記載はできません。そのため自由欄やPR欄、特技欄などに記載しましょう。ワーキングホリデーを経験したというだけでは個性をアピールすることが難しいため、どのような経験からどんなスキルを得たのかなど、具体的にアピールしましょう。
英語力を資格取得などで可視化する
ワーキングホリデーで得られたスキルで一番アピールできるものが、英語力です。一目でどの程度の能力があるのか分かるため、積極的にTOEICや英検などの資格を取りましょう。
帰国後の手続きと注意点
ワーキングホリデー渡航前、もし住民票を抜くなどの手配をした場合、以下の手続きが必要です。
- 転入届
- 住民票
- 国民健康保険
- 年金
持ち物は以下の通りです。
- パスポート
- 年金手帳(基礎年金番号)
- マイナンバー(及び通知カードなど、ナンバーが確認できるもの)
- 印鑑(本人以外が手続きする場合)
これらは帰国後14日以内に行いましょう。
まずはお気軽にご相談ください!
サポート経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。