今、2カ国留学という留学方法が話題となっています。
通常の1か月留学との違いやメリットなど、これから留学を考えている人にとって、2カ国留学がもたらすものについて、説明していきましょう!
2カ国留学の基本情報と特徴
2カ国留学の基本情報と特徴については、以下のようなものがあります。
- 2カ国留学とは何か
- 1カ国留学との違い
- おすすめの留学期間と時期
まずは基本的な情報から見ていきましょう。
2カ国留学とは何か
2カ国留学とは何でしょうか。
文字の通り、2カ国に渡り留学をし、語学を学んでいくスタイルの留学方法です。
長期で留学を希望している人が留学目的や費用面などを考慮し、国を分けて留学したり、ワーキングホリデーや国外大学への進学の前に他の国で留学するなどの理由で、好まれている留学方法です。
1カ国留学との違い
1か月留学との違いとしては、どんなものがあるのでしょうか。
- 2つの国を留学する
- 1カ国目はフィリピンやフィジーなどの、費用面が安く済む語学学校を選ぶ人が多い
- 2カ国目はアメリカやオーストラリアなどの欧米圏でワーキングホリデー、インターンシップ、大学留学、語学学校通学などをする人が多い
- 1カ国目の方が2カ国目よりも、1日中授業を受けるなど、英語教育に特化した学びをすることが多い
1カ国留学に比べ、留学全体の費用が安く済む
などの特徴があります。
おすすめの留学期間と時期
おすすめの留学期間や時期はあるのでしょうか。
2カ国留学のお勧めの期間は、一般的に長期留学の場合といわれています。
元々長期で留学したい方の、留学効果の向上や費用面での希望から人気になった留学方法だからです。
英語力がまだ高くない時期、初心者向けの内容であれば、費用が安くみっちり授業を受けられるフィリピンなどの語学学校に通っても、授業内容に遜色がなかったり、逆に学びやすいという点もあります。
具体的には半年(6か月)以上の留学をお考えの方にお勧めです。
2カ国留学の具体的なメリット
2カ国留学の具体的なメリットについて考えてみましょう。
- 2つの文化圏での学習効果
- 語学力の相乗効果について
- キャリアにおける優位性
2カ国で留学することの良さを、しっかりと身につけましょう!
2つの文化圏での学習効果
まず、2つの文化圏での学習効果という点が挙げられます。
当然ではあるのですが、一つの国で学ぶより、二つの国で学ぶ方が、得られる経験や学べることは増えます。
留学とは学校で語学を学ぶだけでなく、自国にはない文化、生活様式、価値観を通し、自分のキャパシティや考え方を広げるという目的があります。
それらは語学学習と同じくらい大切といっても良いでしょう。
英語が通じる国であれば、皆日本人以外の人々は同じ考え方を持っていると漠然と考えてしまうかもしれませんが、2カ国留学をすることで、世界は想像以上に多様な文化や価値観で回っているのだと体感することが出来るのです。
語学力の相乗効果について
語学力の相乗効果についても期待できるでしょう。
英語は世界中で話されている言語です。
国が違えば、アクセントやイントネーション、使われている単語さえも、同じ英語でも大きく異なる場合があります。
一つの国での留学では、その国の英語についてのヒアリング力や理解は大きく伸びますが、英語のネイティブ同士であっても、国が違うと聞き取りや理解がスムーズにいかない場合もあります。ネイティブ同士でさえそうなのであれば、英語非ネイティブの留学生にとっては更に難しいと感じるでしょう。
2カ国留学では、同じ英語でもこんなに使われ方や話され方が違うのだと、体感する機会が多くあります。英語が話せれば全てのコミュニケーションが円滑に進むという思い込みも、早いうちになくなるかもしれません。
限られた留学期間に多様な英語を吸収し、語学力を効果的にあげていきましょう。
キャリアにおける優位性
キャリアにおける優位性を示せる場合もあります。
社会人として英語を使うシーンというのは、ほとんどの場合が外国人相手に仕事をするケースが多いでしょう。
お互いの意見交換や理解のみであれば英語がある程度理解でき、仕事に使えるといったくらいでも問題ないかもしれませんが、語学を使う先にあるのは、それぞれの人間の考えや意見です。
相手の国の文化や考え方が、日本とは違うのだという考えが前提にあるかないかだけで、交渉や意見交換がスムーズに進むことも多いのです。
そうした、単純に語学力が高いという以上の能力を持った人は、どの企業でも貴重な人材として活躍できます。
英語講師や翻訳家といった、日本人相手に英語を使う職業であっても同様です。
2カ国留学の経験は、そうした理解を更に深められるため、キャリアアップを叶えていくことができます。
国の組み合わせ別メリット解説
国の組み合わせによって、メリットも異なります。
- アジア×西部の組み合わせ
- 欧米圏内の国の組み合わせ
- オセアニア地域の特徴
どのような相乗効果が期待できるのか、紹介していきましょう。
アジア×欧米圏の組み合わせ
アジアと欧米圏の組み合わせの2カ国留学のメリットはずばり、初心者も学びやすいことと、費用を抑えられることです。
フィリピンなどの東南アジア地域は多民族国家であること、近年の欧米圏の資本や文化の流入から、英語を共通語として話す文化があります。
そのため、特にフィリピンで顕著ですが、欧米圏への留学に遜色ないレベルの英語教育を受けることができます。
またネイティブ英語はスピードが早く、使う単語が複雑であることから、初心者がいきなり行っても難しく感じてつまずくこともあり、学習計画が予定通りに進まない場合もあります。
その点、アジア人の英語はネイティブに比べゆっくり、アクセントが分かりやすく、使う単語も複雑すぎないという特徴があります。
初心者が堅実にステップアップできる環境が揃っているのです。
費用面でも、日本の3倍の物価のオーストラリア、日本の3分の1のフィリピンを例にして比較すれば、同じ期間を全てオーストラリアで過ごす場合と、半分をフィリピンで過ごす場合と、どちらがコストパフィーマンスが良いかは一目瞭然でしょう。
費用お得にアジアで堅実に成長し、欧米圏で本格的な英語学習やその他の学びができる、というのが、アジア×西部の2カ国留学の組み合わせの魅力なのです。
欧米圏内での国の組み合わせ
欧米圏内で2カ国留学をする場合のメリットはなんでしょうか。
アジア×欧米圏の留学のメリットが、英語や文化の知識を広げられるということに対し、欧米圏内での留学は、それらを深めていくことができるという特徴があります。
欧米圏内での留学は、どちらも英語ネイティブ国である場合、もしくは英語ネイティブではないけれど、文字や文法、発音が英語に近い、その他ヨーロッパ言語が話されている国での留学となります。必然的に、アジア諸国の英語よりもネイティブに近いものを学ぶことができます。
文化や考え方は国によって異なるものの、アジアと欧米圏ほどの乖離は少なく、英語を話す人々の価値観について、より深く理解する機会に恵まれるでしょう。
また1カ国目から2カ国目への移動の際も、時差や食生活のなど違いが少ない場合も多いため、異文化理解のストレスが少なく、学習に打ち込めます。
オセアニア地域の特徴
オセアニア地域への2カ国留学についても見ていきましょう。
オセアニア地域留学とは、主にオーストラリアやニュージーランドの英語ネイティブ国への留学を指します。
これらの国は、ワーキングホリデー目的の滞在者が増えるという特徴があります。働きながら観光をしたり語学学校に通ったりなどがしやすい国々として、世界中から人気があります。
ワーキングホリデーとして渡航したら、滞在中は仕事や観光に専念したいため、英語力向上はそれ以前にある程度クリアしておきたいという理由で2カ国留学をする人は、とても多いのです。
フィリピンはオーストラリアやニュージーランドからも近く、2カ国留学がしやすいということで、この組み合わせでの留学が人気です。
2カ国留学の費用と計画
2カ国留学にかかる具体的な費用やプランにはどんなものがあるのでしょうか。
- 国別の費用シミュレーション
- 効率的な予算配分の方法
- 助成金や補助金の活用法
ご自身の計画のヒントになれば幸いです!
国別の費用シミュレーション
国別の費用シミュレーションをしてみましょう。
前提として今回は、
1カ国目:フィリピン 3か月
2カ国目:オーストラリア 6か月
の、合計9か月の留学期間としてみます。
フィリピンは1カ国目としてとても人気のある国です。
英語初心者がワーキングホリデーに行く場合、最初の基礎固めとして人気があります。
プランによって費用は異なりますが、一般的なプランの学費、宿泊などの滞在費、航空券代等の合計で、約80万程度となります。
2カ国目をオーストラリアでワーキングホリデーをしながら語学学校へ通う場合、総額で約150万円ほど用意していきましょう。
現地で仕事をしながら生活をしていきますが、すぐに仕事が見つからなかったり、予定外の出費がかかることを想定し、日本でまとまったお金を用意してから渡航するのが一般的です。
語学学校の学費は入学時に一括支払いであることも理由として挙げられます。
よって、この場合の2カ国留学の合計費用は約230万円となります。
この1カ国目のフィリピン留学の分を最初からオーストラリア留学に充てますと、合計金額はこれにプラスして100万円程度かかります。またオーストラリアではビザの関係から、1日中授業を受けられない場合もありますので、そうした満足度の点でも、フィリピンとの2カ国留学は充実したものであるとお勧めできるのです。
効率的な予算配分の方法
2カ国留学をする場合、それぞれの国への予算分配について、考えることも多いでしょう。
一般的に、1カ国目よりも2カ国目への方が、予算の比重を大きくする人が多いようです。
これは、元々2カ国目への留学をメインで考えていた人が、あくまで補助や費用面を考慮して1カ国目への留学を決めるという側面があるからです。
1カ国目としてフィリピンが選ばれやすいのも、学費の中に宿泊費や食費などの滞在費が含まれており、費用が安く済み、配分の計算がしやすいという理由があるからです。
1カ国目でお得に済ませるようにし、その分2カ国目への費用に充てられるようにしましょう。
助成金や補助金の活用法
助成金や補助金を活用する留学も検討してみましょう。
多くの場合、日本の学生向けの制度であることが多いのですが、返済不要な奨学金含め、支援機構から援助を受けての留学が可能です。
留学期間や条件などがありますが、費用を抑えて留学したい場合、選択肢に入れておくのも良いでしょう。
失敗しない国選びのポイント
せっかく2カ国留学をするなら、できれば失敗はしたくないですよね。
- 目的に合った国の選択
- 学習環境の違いと対策
- ビザと滞在手続きの注意点
国選びのポイントについて、説明していきます。
目的に合った国の選択
失敗しない国選びとして一番大切なのは、目的に合った国を選ぶことです。
費用面やイメージだけで国を選択すると、ご自身の学習計画や目標に合わないこともあるからです。
一言で留学と言っても、国によって学べる内容や得られる経験は異なります。
基礎を分かりやすく学び、マンツーマンレッスンなどの内容の濃い授業やスパルタコースを受けたい場合はフィリピンなどのアジア圏へ、ネイティブ英語や文化をより学びたい場合は欧米圏へなどの大まかな分け方から、費用や学習レベル、生活様式などから更に絞り込んでいくことをお勧めします。
メインで留学したい国で得にくい内容を、もう一つの国での留学で補うということを意識しましょう。
学習環境の違いと対策
学習環境の違いを考慮し、対策を考えましょう。
上記にも述べましたが、留学先の国によって、学習環境は異なります。
英語に対する考え方の違いや、ビザの条件から授業数が限られるなど、様々な理由があります。
フィリピンなどのアジア圏の方が、ビザでの滞在条件が欧米圏に比べ広く、1日中授業を受けたい場合などにはお勧めです。
ネイティブ環境でディスカッションをしたり、授業以外でも英語を使う機会を有効に使いたい場合は欧米圏の方が学びやすいでしょう。
こちらも、ご自身の目的に合う留学計画を立てる際に大切な知識となってきます。
ビザと滞在手続きの注意点
ビザや滞在手続き上の注意点についてお話します。
留学先の国や留学期間によっては、ビザの申請が必要な場合と不要な場合があります。
欧米圏への留学の場合、午前のみ、午後のみの半日コースが主流です。
フルタイムのコースを受けたい場合、ビザの申請や条件が更に追加されるケースが多いです。
フィリピンなどのアジア圏への留学の場合、フルタイムでの受講が比較的しやすい傾向があります。
そうしたビザの違いなども併せ、授業のコマ数や学習量を調節していきましょう。
いかがですか?2カ国留学の特徴について、理解が進みましたでしょうか。
1カ国のみ、2カ国留学、どちらも特徴やメリットは異なります。
ご自身の目的に合った留学計画を立てていきましょう。
まずはお気軽にご相談ください!
サポート経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。